1928年、横浜馬車道で創業したキャラバンコーヒー。
弊社はレストラン、カフェ、ホテル、ショールームや事務所様等の業務卸を柱としており、会社事務所隣に併設した直営ショップ「横濱珈琲亭 」ではコーヒー豆や紅茶等の小売りをしております。スペシャルティコーヒーをはじめ、ゲイシャ等希少価値の高いコーヒー豆、ドリパック・リキッドコーヒー、ギフト、紅茶、器具、食品等も豊富に取り揃えております。
2020年12月リニューアルオープンに伴い、最新式の熱風式焙煎機を店内に導入し、横浜工場焙煎に加え自家焙煎も始めました。
横浜工場にある5つの焙煎機のうち、プロバット70kg焙煎機で焙煎士をしていた者が常に最適な焙煎になるようにカップテスト及び焙煎技術の向上を図っております。
各プライスカードに横浜工場焙煎、店内焙煎の明記をしておりますのでご確認下さい。
キャラバンコーヒーの歴史
「キャラバンコーヒー」は昭和3年(1928年)、横浜馬車道で創業しました。
当時の屋号は「ミカドヤ商店」、横浜一の繫華街であり内外の外交官や貿易商で賑わう商店街で、輸入食品と自家焙煎コーヒーの店としてスタートを切りました。当時輸入食品や自家焙煎のコーヒーを扱う店舗は、港町横浜でも大変珍しかったそうです。
創業者 永田一郎は取扱商品の中で、特にコーヒーの香りと風味の素晴らしさに魅せられ、独学で研究を重ね、産地による風味の違いや焙煎・配合(ブレンド)による味創りで、限られた原料を最大限に活かした”ブレンドコーヒー”の開発を進めました。モカやサントスといった積出港の名前に由来したコーヒーが主流の時代、独自のブランドとして命名したのが「キャラバン(Caravan)」ブランドでした。
東アフリカやアラビア半島で収穫されたコーヒーが麻袋に詰められ、ラクダの背中に積まれ砂漠の中を積出港に向けて「隊商(Caravan)」によって運ばれていく姿、決して早くはないけれど堅実に進む「Caravan」のイメージを、日本人にとって全く新しい飲み物であったコーヒーを啓蒙、販売していく長い道程に重ねていたに違いありません。
1930年代に入り、コーヒーは最初のブームを迎え大都市にはコーヒーを提供する店も増え、一般市民にも身近な飲み物になりつつありました。
しかし、1938年には戦時下体制の強化によりコーヒーの輸入規制が開始され、1942年には輸入が完全に途絶え、1944年には業務を中断。終戦後の1947年、本社を横浜山下町に移し営業を再開しました。1950年にコーヒーの輸入再開、1960年にはコーヒーの輸入が完全自由化され、日本のコーヒー産業も急速に成長、「ミカドヤ商店」も西ドイツ(当時)から最新式の焙煎機を導入し、急増する消費に対応、「コーヒー専門メーカー」として成長を続け、1970年コーヒーのブランド名を社名に変更し「キャラバンコーヒー株式会社」として新たなスタートを切りました。